24話感想文2011/09/14

 えー。
 うん。かっこよかったりハラハラしたりという展開を華麗に吹っ飛ばした秋のチャーハン祭り。
 さすがハンサムエスケープを平気で決める若きキングは器が違う。
 お前、……その特訓いつから。
 お前、……炎が嫌いなのはどうした。
 そもそもどこをどうしてそうなった。

 まあ炎はあれだろ。バニーちゃんちオール電化っぽいからIHだとして。
 つまり、19話で虎徹がさくさくっとチャーハン作れるのは特訓中のチャーハンの材料が冷蔵庫にあったからか。
 てことはまさかこてっチャーハンが食えなかった理由って、食欲以前にしばらくメニューがチャーハンだったからか。
 自分ちに虎徹が来た時「チャーハン位なら作れますよ」とか言って作って食わしてドヤ顔したかった訳ですね。
 虎徹さんにだって作れるんだから簡単な筈だとナメてかかりましたね。
 つまり虎徹が里帰りして能力減退と家族のことについて悩んでいた頃、バニーは思うようにいかないチャーハン作りに悩みながら鍋振ってたと。

 多分さ。
 レシピとか探しても思うものとぴったり同じな奴ってないと思うのね。別に虎徹はレシピ公開してる訳じゃないんだから。多分適当だし。
 それに一口においしいチャーハンって言っても、タイプ色々だもんね。
 まずそこのところで躓いたと見た。
 そんで記憶を元に虎徹の作ったような奴を目指してみて、レシピ探ししていたときに仕入れた知識をミックスしちゃった所為で失敗したことが3回くらいはありそうだ。
 そして大人しく適当なレシピの指示通りにひとまず作り切ればいいもんを、仕上げ段階で「そう言えば海老も入ってたような気がする」とか「そう言えば虎徹さんマヨ好きだよね」とか思い出して逆転敗北を喫する残念な失敗もしてるような気がします。

 数値例が無いから具をどの位の大きさに切ればいいかわからない、やってるだろうなー。
 卵を米にまぶすように入れるのか、別口に炒り卵を作って後で混ぜるのか、どっちがいいのか迷ってるだろうなー。
 調味料を鍋肌に添わせるように入れて盛大に焦がす、もやってるだろうなー。

 ていうかそもそもどうして相棒にチャーハン食わしたくなったのかさっぱりわからないわよ陽一!

 時期的に考えれば里帰りから帰ってきたとこで食わそうとしてたと推察されるので、まぁ実家から帰ってきた虎徹さんを家に呼ぶつもりだったか、むしろ当然に来るだろうと思っていたかもしれないということ……なんだろうか。
 おれ なんて言ったらいい?
 とりあえず1人でも大丈夫な張り切り方を間違えておるのは確かだよな?

 すごく真面目で一途なあまり一度テンパると発想が斜め上の彼方へ繋がってしまう、安定のバニークオリティ。
 あのなバニーちゃん、そこは普通楓ちゃんの名前とか出しておくとこなんだ。セオリー的に。
 そこで笑いを取ってどうする。
 泣いてる暇に救急車を呼びなさい。呼んだ後で泣きなさい。

 虎徹に関してはあれだ、縁起でもないことボロボロ言い出した時点で大体安心だと思ってます。踊る大捜査線映画1本目の青島君だと思えばよろしい。やな感じの慣れた観客ですまない、そしてすまない。
 あと能力切れた後でも海老の動きを完全ホールドできる馬鹿力ブラボー。本気で能力無しでもヒーローできるんじゃねえの……?

 そして将来有望過ぎる楓ちゃんの勇姿がマジ楓様。
 おとーさんお姫様抱っこして病院担ぎ込む位、やってくれても構わない。

 それと。
 私、ここ数話社長についてチクショー悪役っぷりに抱いた夢(『社長とバニーとヒーローと』参照)を返せと思ってたんですが、もしかして夢見ちゃったままでもいいかもしれない……と思いました。
 多分、バニーの勝ちを祈りつつ、どっちに転んでもいいように布石は打っている。
 それでこそ色々複雑な事情を抱えた悪役だよ社長ォォー!

 この辺のことだけでも延々語れたであろうのに、あの一言だけでこのザマですよ。もう……バニーったら……。