龍如プレイ日記おまけ:(承前)錦と由美と男の夢と ― 2013/12/07
さて、由美と錦でしたね。
そう、最終話ラスボス戦前。由美ちゃんはきっぱりはっきりお断りしている、その上結構キツいことも言われているのに錦が動じる様子がない。それどころか怒る様子もない。
よく考えたら7話で桐生ちゃんと話をしたときに、「由美」を直接話題に出してきたのは「そんなお前だから惹かれたんだろう、由美も」の一回だけ。
惚れてる割にはあっさりでーすよねー。
大体1話の堂島殺しの前の夜の時点を思い出しても、本人同士の関係がどの辺りまで進んでいたかはともかく、周囲の認識上完全に「セレナのホステスは桐生の彼女」である。
何しろ同じ東城会内と言えども違う組の真島の兄さんが「オフタイムの桐生ちゃんを捕まえるならここ」と決めて張り込んでいるんだから(セレナ自体に入らないのは多分縄張り荒らしになっちゃうからですね)、かなり有名な話であったと推定。
とすると、堂島組長が由美ちゃんに目をつけたのは桐生ちゃんに対するイジメという線が濃厚になりますが、そこんとこへなだれ込むと今回の話から逸脱するので割愛。
そもそもね、「こないだ指輪プレゼントしました」て時点でそりゃ「あーそういう仲なんですねー」と思うのが普通と思われるので、その時点で彼女だと確定してない方がおかしいんである。初めて贈ったプレゼントが指輪……桐生ちゃんは手が早いのか鈍いのかわかんねえ……。
とにかく、桐生ちゃんと由美ちゃんの相思相愛な関係は10年前から確定しているとしよう。仮に錦山も脈は無いと知っていても実は由美の事を好きだったとする。親友と片思いしている女が目の前でいちゃつく3人飲みってあなた、うれしいか?
なんぼ桐生ちゃんが鈍感だとしても、そこはせめて由美ちゃんが気がついとくべき場所だろうよ。
これが平気だという時点で、少なくとも10年前に錦山から由美に対する恋心の存在に私はダウトを提示したい。
ただ、錦山が由美の事を大事にしていないと言う訳ではないところがややこしい。
言うまでもなく「堂島殺し」は錦山が由美を助けるつもりで親父相手にキレたのが原因です。
そして大変痛いだろうことをズバッと言われても怒らない。
それに彼女に執着してない訳でもないんですよね、「由美の行方を知っているかもしれない由美の妹と名乗る女を殺した」という理由でキレて舎弟を惨殺したこともある訳ですし。
さて、ここから導き出せる推論としては。
1:既にして脳内彼女。
ほら、錦この10年苦しい闘いの果てに見事なヤンデレラになっちゃう位だからさ……。歴とした当事者なのに、苦しいときに傍にいてくれなかった娘さんが脳内彼女になっちゃう位、大目に見てやんなよ……。という論旨。
しかしこれではあまりに錦が不憫では。いや不憫な子には違いは無いけどちょっとこう。他を当たろう。
2:元々施設の「妹」なんじゃないのか。
3人「ヒマワリ」以来の親しいお付き合いですからね。だとすれば1人混ざった年下のお嬢ちゃんが元々結構気が強く、痛い事もズバッと言ってくる感じだったりして、兄さん達から跳ねっ返りの妹として扱われていたとて不思議はない。と思う。
その後桐生ちゃんと由美ちゃんが恋愛関係に発展したとしても「へーお前ウチの妹のこと好きなんだー」という気分で居たりして……いや錦山は実の妹も居る訳だから若干ややこしいけども。ていうか実の妹にせめて名前と年齢の設定を。
だとすれば「由美ちゃんに何言われても怒らない」「3人飲みが苦ではない」ついでに言えば7話の愚痴も「何であいつお前にだけは懐く訳?なぁおいどういうことだよ?」という方向性に取れなくもない。
まぁ、個人的な希望とフィルターが随分掛かっている可能性は否定しない。けれども後者の事情であった場合、錦山君の背負う哀しみが半端無くでかいのです。
妹の為に罪を犯し、兄弟に対する負い目を抱え、去った妹と和解する暇も、失った妹を悼む暇も無く、親同然の人と独り骨肉の闘いを余儀なくされる。
それは、取り返せる可能性のある家族(桐生ちゃんと由美ちゃん)に夢くらい持つだろう。持たなきゃやっていけないだろう。その夢がちょっと常識からずれて一般的には病んだって言いますね、ということになったってその孤独を憐れんでやる以外になかろうよ。
麗奈さん位には弱音を吐いてもよかったのにねー。
思えば錦山は実妹がいる訳ですから、風間の親っさんに殺されたらしい実の両親の記憶がある可能性が、少なくとも桐生ちゃんよりは高いんですよね。もしかすると家族というものに対して思い入れの強い男だったのかもしれない。
で、ここで風間の親っさんと錦山君の十年戦争にちょっと話を戻します。
元々の力関係を思えば、親っさんが桐生ちゃんが帰ってくる前に錦山を殺す事ができなかった、というのは錦山の思いがけない善戦を伺わせます。しかしながら、錦山もそのタイムリミットまでに世良会長や親っさんを殺す事はできなかった訳ですから、うかつに手を出すと却って自分が粛清されてしまう危険が高かったということでしょう。
とすると、「神宮と手を切り、預かった裏金百億を奪う」という計画は親っさんと世良会長にとっても、錦山に付け入る隙を与えるとてもリスクの高い賭けだったんだろうなあと思うのです。
それでこその会長の遺言状、後継に「桐生一馬」を指名したのは親っさんの保険だったのかと。
最初から4代目に就ける気だったというより、桐生ちゃんの後ろ盾となれる唯一の存在である自分が死んでしまって、桐生ちゃんの復帰から身辺が落ち着くまでを直接サポートできない場合、残してやれる支援方法が4代目の椅子しかなかったんだろうなあ。
ここら辺の、親っさんと会長とのツーカー具合とか、親っさんの老獪さとか、逆にそこまで追い込んだ錦山の奮戦を思うとこれは、熱い。
錦は会長暗殺と、それに始まる内紛で親っさんを倒すのに成功している訳ですが、親っさんは由美ちゃんと桐生ちゃんを先に味方に引き込んで、かつ遺言状で錦の目論見も封じているので全体で言えば親っさんの優勢勝ちと思われます。
錦が由美ちゃんと桐生ちゃんを親っさん陣営に取られてしまった理由って、同じ施設で育った家族であるというところに錦が何の疑いも持たずに信頼を置いてた油断の所為だと思うの。
そこら辺の錦の甘さや親っさんの狡さに、私ちょっと燃えている、という話でした。
そう、最終話ラスボス戦前。由美ちゃんはきっぱりはっきりお断りしている、その上結構キツいことも言われているのに錦が動じる様子がない。それどころか怒る様子もない。
よく考えたら7話で桐生ちゃんと話をしたときに、「由美」を直接話題に出してきたのは「そんなお前だから惹かれたんだろう、由美も」の一回だけ。
惚れてる割にはあっさりでーすよねー。
大体1話の堂島殺しの前の夜の時点を思い出しても、本人同士の関係がどの辺りまで進んでいたかはともかく、周囲の認識上完全に「セレナのホステスは桐生の彼女」である。
何しろ同じ東城会内と言えども違う組の真島の兄さんが「オフタイムの桐生ちゃんを捕まえるならここ」と決めて張り込んでいるんだから(セレナ自体に入らないのは多分縄張り荒らしになっちゃうからですね)、かなり有名な話であったと推定。
とすると、堂島組長が由美ちゃんに目をつけたのは桐生ちゃんに対するイジメという線が濃厚になりますが、そこんとこへなだれ込むと今回の話から逸脱するので割愛。
そもそもね、「こないだ指輪プレゼントしました」て時点でそりゃ「あーそういう仲なんですねー」と思うのが普通と思われるので、その時点で彼女だと確定してない方がおかしいんである。初めて贈ったプレゼントが指輪……桐生ちゃんは手が早いのか鈍いのかわかんねえ……。
とにかく、桐生ちゃんと由美ちゃんの相思相愛な関係は10年前から確定しているとしよう。仮に錦山も脈は無いと知っていても実は由美の事を好きだったとする。親友と片思いしている女が目の前でいちゃつく3人飲みってあなた、うれしいか?
なんぼ桐生ちゃんが鈍感だとしても、そこはせめて由美ちゃんが気がついとくべき場所だろうよ。
これが平気だという時点で、少なくとも10年前に錦山から由美に対する恋心の存在に私はダウトを提示したい。
ただ、錦山が由美の事を大事にしていないと言う訳ではないところがややこしい。
言うまでもなく「堂島殺し」は錦山が由美を助けるつもりで親父相手にキレたのが原因です。
そして大変痛いだろうことをズバッと言われても怒らない。
それに彼女に執着してない訳でもないんですよね、「由美の行方を知っているかもしれない由美の妹と名乗る女を殺した」という理由でキレて舎弟を惨殺したこともある訳ですし。
さて、ここから導き出せる推論としては。
1:既にして脳内彼女。
ほら、錦この10年苦しい闘いの果てに見事なヤンデレラになっちゃう位だからさ……。歴とした当事者なのに、苦しいときに傍にいてくれなかった娘さんが脳内彼女になっちゃう位、大目に見てやんなよ……。という論旨。
しかしこれではあまりに錦が不憫では。いや不憫な子には違いは無いけどちょっとこう。他を当たろう。
2:元々施設の「妹」なんじゃないのか。
3人「ヒマワリ」以来の親しいお付き合いですからね。だとすれば1人混ざった年下のお嬢ちゃんが元々結構気が強く、痛い事もズバッと言ってくる感じだったりして、兄さん達から跳ねっ返りの妹として扱われていたとて不思議はない。と思う。
その後桐生ちゃんと由美ちゃんが恋愛関係に発展したとしても「へーお前ウチの妹のこと好きなんだー」という気分で居たりして……いや錦山は実の妹も居る訳だから若干ややこしいけども。ていうか実の妹にせめて名前と年齢の設定を。
だとすれば「由美ちゃんに何言われても怒らない」「3人飲みが苦ではない」ついでに言えば7話の愚痴も「何であいつお前にだけは懐く訳?なぁおいどういうことだよ?」という方向性に取れなくもない。
まぁ、個人的な希望とフィルターが随分掛かっている可能性は否定しない。けれども後者の事情であった場合、錦山君の背負う哀しみが半端無くでかいのです。
妹の為に罪を犯し、兄弟に対する負い目を抱え、去った妹と和解する暇も、失った妹を悼む暇も無く、親同然の人と独り骨肉の闘いを余儀なくされる。
それは、取り返せる可能性のある家族(桐生ちゃんと由美ちゃん)に夢くらい持つだろう。持たなきゃやっていけないだろう。その夢がちょっと常識からずれて一般的には病んだって言いますね、ということになったってその孤独を憐れんでやる以外になかろうよ。
麗奈さん位には弱音を吐いてもよかったのにねー。
思えば錦山は実妹がいる訳ですから、風間の親っさんに殺されたらしい実の両親の記憶がある可能性が、少なくとも桐生ちゃんよりは高いんですよね。もしかすると家族というものに対して思い入れの強い男だったのかもしれない。
で、ここで風間の親っさんと錦山君の十年戦争にちょっと話を戻します。
元々の力関係を思えば、親っさんが桐生ちゃんが帰ってくる前に錦山を殺す事ができなかった、というのは錦山の思いがけない善戦を伺わせます。しかしながら、錦山もそのタイムリミットまでに世良会長や親っさんを殺す事はできなかった訳ですから、うかつに手を出すと却って自分が粛清されてしまう危険が高かったということでしょう。
とすると、「神宮と手を切り、預かった裏金百億を奪う」という計画は親っさんと世良会長にとっても、錦山に付け入る隙を与えるとてもリスクの高い賭けだったんだろうなあと思うのです。
それでこその会長の遺言状、後継に「桐生一馬」を指名したのは親っさんの保険だったのかと。
最初から4代目に就ける気だったというより、桐生ちゃんの後ろ盾となれる唯一の存在である自分が死んでしまって、桐生ちゃんの復帰から身辺が落ち着くまでを直接サポートできない場合、残してやれる支援方法が4代目の椅子しかなかったんだろうなあ。
ここら辺の、親っさんと会長とのツーカー具合とか、親っさんの老獪さとか、逆にそこまで追い込んだ錦山の奮戦を思うとこれは、熱い。
錦は会長暗殺と、それに始まる内紛で親っさんを倒すのに成功している訳ですが、親っさんは由美ちゃんと桐生ちゃんを先に味方に引き込んで、かつ遺言状で錦の目論見も封じているので全体で言えば親っさんの優勢勝ちと思われます。
錦が由美ちゃんと桐生ちゃんを親っさん陣営に取られてしまった理由って、同じ施設で育った家族であるというところに錦が何の疑いも持たずに信頼を置いてた油断の所為だと思うの。
そこら辺の錦の甘さや親っさんの狡さに、私ちょっと燃えている、という話でした。
龍如プレイ日記おまけ:錦山と親っさんの十年戦争 ― 2013/12/06
さて、プレイ日記も終わったところで、ちょっと考察入らせていただきたい。
いやあの、錦山君なんですが。
ちょっと最終戦直前のムービーで、ん?あれ?と思った事がありましてね。
……正直に言えば最終話のムービーに「ん?あれ?」という項目は錦山君に限らず色んなところである訳ですが。投げっぱなしにも程があるぜ公式。
まぁそれはともかく。
最終話に入るまで、「妹が死んでからというもの、錦山は桐生ちゃんへのコンプレックスこじらせて精神病み気味になっちゃって、桐生ちゃんに勝つべく東城会会長の座と由美ちゃんを欲しがってああなった」というところに特に疑問は挟まず来たのです。
それがラスボス戦前ムービーへ来て、そこに対する疑問がふたつ。
ひとつは結構由美にバッサリ振られているのに錦が苦にする様子がみじんもない。
由美の気持ちなんか知ってるから、と言うにしてもあっさりし過ぎで「お前、実は由美に惚れてるのと違うんでないの」と思わずに居られない。
もうひとつは例の「あの日から誰も信じてこなかったからだ」という台詞。
あの日、っていつだ。
契機になりうる日付は「堂島殺し」の当日か、妹が死んだ日かのどちらかだろうと思えますが、どちらにせよその日に起きた事は錦山が人間不信になる直接の原因とは考えにくいと思われます。
じゃあ、いつ、何があったんだ。
お前、この十年どうやって生きてきたんだ。
そう考えてみて気がついたんですけども。
ゲーム中、桐生ちゃんが服役している十年間に東城会で何があったかということについての情報は、全部風間の親っさんサイドから入ってきたものなんですね。
風間の親っさんは、事件後数日の間に真犯人は誰かということを知り、事件の経緯と何で桐生ちゃんが錦を庇うに至るかという理由(難病を抱えた妹の存在)もおよその推察はしているはずです。
じゃあ親っさんはそれを知った後、錦に対して何を思ってどう動いたのかな、という情報が「監視」以外に無い。
そしてゲーム中の親っさんの話はあくまで桐生ちゃんに対して直接語られている訳ですから、この不自然な程欠けた情報の裏には桐生ちゃんに言えない話があるんでないのと私思うに至りました。
風間の親っさんは、桐生ちゃんのことをそりゃもう目に入れて痛くないレベルで可愛がっておる訳です。
そして錦山君は自分の親父である堂島組長を殺した仇であり、かつ桐生ちゃんの為にせっせと引いていた出世コースを台無しにした男ですから、そりゃ正直憎いでしょう。
まあ、堂島組長に対する忠誠心の程度はわかりかねますし、事件前には錦の事も桐生ちゃん程でなくても可愛がっていたのだろうなと思われるのですが、少なくとも罪を償うのは錦山であるべきだと思っていたのは確かだと思います。
ならば「真犯人は錦山です」と然るべきところで証明してしまえばよいではないですか。
でも、しなかった。
つまり、事件の真相を明らかにしてしまうと親っさんに都合の悪い事があったということです。
それは何かと考えれば、当然に桐生ちゃんを思いつく事が出来ます。
まず、真犯人を庇って罪を着た以上桐生ちゃんの立場は「共犯者」。ということは錦共々処分の対象であることには変わりがない筈です。
じゃぁ、これを「真犯人に陥れられて無実の罪を着せられた」というシナリオに書き換えたらどうなりますか。
多少強引にでも、桐生ちゃんを東城会へ呼び戻し、元の立場へ復帰させることができるかと思われます。
さて、多少事実を曲げるこのシナリオを通すのに邪魔なのは、当事者2人。そのうち桐生ちゃんは塀の中ですから、桐生ちゃんが口を出せない間に錦山の口を塞いで話を固めてしまえばいい訳です。
第一話、桐生ちゃんの処分が「絶縁」より大分軽い「破門」だというムービーが、この仮定の裏付けとなると考えます。
とすると、だ。
風間の親っさんに命を狙われている状態から錦山君は逃げ切らねばなりません。
何しろ風間の親っさんは自分の親父であるところの堂島組長を飛び越して、東城会3代目会長の後見人として君臨する影の帝王です。
これに対抗して、命の危機から逃げ延びる為には「東城会会長」の地位が必要になる、なるほどね!
しかしながら錦山君は一介の「堂島組構成員」。しかも解体された堂島組は大半風間組に吸収されていますから、おそらく最初は「風間組構成員」からバトルスタートです。
何だろうこの初期ステータスLv1で装備が普通の服と木の棒しかない村人感。そして風間の親っさんから漂うラスボス的威圧感。
そりゃー何かの失点を切っ掛けに粛清されない為にもなりふり構わず必死で出世に血道を上げる一匹の修羅にもなりましょうよ。風間組を割って自分で組も立ち上げて当然ですよ。
錦に取って有利なことって、自分の致命的な秘密は親っさんもオープンにできないことと、親っさんが古傷の所為で自力で錦を暗殺する事が出来ないことだけです。
それほどまでに圧倒的な兵力差。
当然自分の周りに寄ってくる誰が風間の親っさんが送り込んできた刺客かわからん訳で、しかも親っさんの情報を得たり弱いところを探す為にはむしろ自分から危ないところへ飛び込んでいかなきゃいけない訳で、そりゃー「誰も信じない」で当たり前です。
なんだろう……錦の頑張りを思うと目頭が熱い……。
で、いつからこの合戦の火蓋が切られたのかということを推察すれば、やはり「妹の死去」でしょう。
葬式の弔問客として来た親っさんがさりげなく、そしてえげつなく錦にプレッシャーを掛けていくところを妄想すると、悪役としての親っさんの怖さがマジ格好良い。
そういうところから錦のいう「あの日から」が「妹の葬式」であるとすれば、私は満足です。
さて、今度は由美ちゃんに対する執着のあり方についても語りたいのですが続きはまた後ほど。
いやあの、錦山君なんですが。
ちょっと最終戦直前のムービーで、ん?あれ?と思った事がありましてね。
……正直に言えば最終話のムービーに「ん?あれ?」という項目は錦山君に限らず色んなところである訳ですが。投げっぱなしにも程があるぜ公式。
まぁそれはともかく。
最終話に入るまで、「妹が死んでからというもの、錦山は桐生ちゃんへのコンプレックスこじらせて精神病み気味になっちゃって、桐生ちゃんに勝つべく東城会会長の座と由美ちゃんを欲しがってああなった」というところに特に疑問は挟まず来たのです。
それがラスボス戦前ムービーへ来て、そこに対する疑問がふたつ。
ひとつは結構由美にバッサリ振られているのに錦が苦にする様子がみじんもない。
由美の気持ちなんか知ってるから、と言うにしてもあっさりし過ぎで「お前、実は由美に惚れてるのと違うんでないの」と思わずに居られない。
もうひとつは例の「あの日から誰も信じてこなかったからだ」という台詞。
あの日、っていつだ。
契機になりうる日付は「堂島殺し」の当日か、妹が死んだ日かのどちらかだろうと思えますが、どちらにせよその日に起きた事は錦山が人間不信になる直接の原因とは考えにくいと思われます。
じゃあ、いつ、何があったんだ。
お前、この十年どうやって生きてきたんだ。
そう考えてみて気がついたんですけども。
ゲーム中、桐生ちゃんが服役している十年間に東城会で何があったかということについての情報は、全部風間の親っさんサイドから入ってきたものなんですね。
風間の親っさんは、事件後数日の間に真犯人は誰かということを知り、事件の経緯と何で桐生ちゃんが錦を庇うに至るかという理由(難病を抱えた妹の存在)もおよその推察はしているはずです。
じゃあ親っさんはそれを知った後、錦に対して何を思ってどう動いたのかな、という情報が「監視」以外に無い。
そしてゲーム中の親っさんの話はあくまで桐生ちゃんに対して直接語られている訳ですから、この不自然な程欠けた情報の裏には桐生ちゃんに言えない話があるんでないのと私思うに至りました。
風間の親っさんは、桐生ちゃんのことをそりゃもう目に入れて痛くないレベルで可愛がっておる訳です。
そして錦山君は自分の親父である堂島組長を殺した仇であり、かつ桐生ちゃんの為にせっせと引いていた出世コースを台無しにした男ですから、そりゃ正直憎いでしょう。
まあ、堂島組長に対する忠誠心の程度はわかりかねますし、事件前には錦の事も桐生ちゃん程でなくても可愛がっていたのだろうなと思われるのですが、少なくとも罪を償うのは錦山であるべきだと思っていたのは確かだと思います。
ならば「真犯人は錦山です」と然るべきところで証明してしまえばよいではないですか。
でも、しなかった。
つまり、事件の真相を明らかにしてしまうと親っさんに都合の悪い事があったということです。
それは何かと考えれば、当然に桐生ちゃんを思いつく事が出来ます。
まず、真犯人を庇って罪を着た以上桐生ちゃんの立場は「共犯者」。ということは錦共々処分の対象であることには変わりがない筈です。
じゃぁ、これを「真犯人に陥れられて無実の罪を着せられた」というシナリオに書き換えたらどうなりますか。
多少強引にでも、桐生ちゃんを東城会へ呼び戻し、元の立場へ復帰させることができるかと思われます。
さて、多少事実を曲げるこのシナリオを通すのに邪魔なのは、当事者2人。そのうち桐生ちゃんは塀の中ですから、桐生ちゃんが口を出せない間に錦山の口を塞いで話を固めてしまえばいい訳です。
第一話、桐生ちゃんの処分が「絶縁」より大分軽い「破門」だというムービーが、この仮定の裏付けとなると考えます。
とすると、だ。
風間の親っさんに命を狙われている状態から錦山君は逃げ切らねばなりません。
何しろ風間の親っさんは自分の親父であるところの堂島組長を飛び越して、東城会3代目会長の後見人として君臨する影の帝王です。
これに対抗して、命の危機から逃げ延びる為には「東城会会長」の地位が必要になる、なるほどね!
しかしながら錦山君は一介の「堂島組構成員」。しかも解体された堂島組は大半風間組に吸収されていますから、おそらく最初は「風間組構成員」からバトルスタートです。
何だろうこの初期ステータスLv1で装備が普通の服と木の棒しかない村人感。そして風間の親っさんから漂うラスボス的威圧感。
そりゃー何かの失点を切っ掛けに粛清されない為にもなりふり構わず必死で出世に血道を上げる一匹の修羅にもなりましょうよ。風間組を割って自分で組も立ち上げて当然ですよ。
錦に取って有利なことって、自分の致命的な秘密は親っさんもオープンにできないことと、親っさんが古傷の所為で自力で錦を暗殺する事が出来ないことだけです。
それほどまでに圧倒的な兵力差。
当然自分の周りに寄ってくる誰が風間の親っさんが送り込んできた刺客かわからん訳で、しかも親っさんの情報を得たり弱いところを探す為にはむしろ自分から危ないところへ飛び込んでいかなきゃいけない訳で、そりゃー「誰も信じない」で当たり前です。
なんだろう……錦の頑張りを思うと目頭が熱い……。
で、いつからこの合戦の火蓋が切られたのかということを推察すれば、やはり「妹の死去」でしょう。
葬式の弔問客として来た親っさんがさりげなく、そしてえげつなく錦にプレッシャーを掛けていくところを妄想すると、悪役としての親っさんの怖さがマジ格好良い。
そういうところから錦のいう「あの日から」が「妹の葬式」であるとすれば、私は満足です。
さて、今度は由美ちゃんに対する執着のあり方についても語りたいのですが続きはまた後ほど。
龍如プレイ日記:第13章「戦いの果て」(3) ― 2013/11/17
まずは一旦セーブしたまま、丸ふた月ほったらかしてすみませんでした。今度こそ最終回ですよー。
いえ、勿論放ったらかしたのは私が悪いんですが。
でもちょっとだけ言い訳すれば、最後の最後に行ってからのムービーが濃過ぎるんですよ……。状況が二転三転する上に10秒に1度はツッコミ所が来るこのムービーの感想文を手際良く整理づけて書く、思ったよりこれ難行。
えーと隠し金庫室をオープンしてから何があるかというと。
・神宮が由美を殺し、神宮を錦山が殺し、錦山が自爆死するという三つ巴死亡イベント。
・神室町に降り注ぐ万札の雨と、やっと到着する警官隊。
・もうムショに戻るんでもいーですよ的なさすがにダメージのでかい捨て鉢の桐生ちゃんを伊達さんが悟してその場を離れさせる。
・んで数日後、4代目の就任式兼引退式。5代目は寺田さんを指名してきたよヤッタネ!
──という流れで俺は遥と生きていきます皆元気でねEDなのですが。
主なツッコミ所としては。
・あ、なるほど100億円の処分用ですか、その爆弾。
・爆弾?(二度見)
・さすが……「堂島の龍」の想い人は器が違う……。
・大丈夫だ遥ちゃん、そのおっさんはピストルごときで撃たれた位で死なないから庇わなくてもいい。
・というかなあ。というかなあ。由美ちゃん。エエエエ。
・そしてヤンデレのデレは、これまた盛大だこと……。
・爆風の指向性 とは 。
・──で、神宮に撃たれて身動き取れなかったはずのその足が今何ともないのはどういうことだ。
・一旦整理するが由美ちゃんを殺したのは神宮で、神宮を殺したのは錦。爆弾を持ち込んだのは由美ちゃんで、爆破させたのは錦。
・さてこの場合における桐生ちゃんの罪状とは。
・まさか……まさか由美ちゃんとの会話が始まってから今まで遥ちゃんの存在をスパーンと忘れていたのかこの男は。
・そりゃ、ここでインプリンティングされれば遥至上主義にもなっても仕方が無い。
・おお、葬式のときと同じ構図。
・ていうか何で平服かつ逃亡するハメになっとんねん4代目。
・そして続編以降の展開を知っている身としては、ものすごく寺田さんに申し訳ない気分で一杯である。
(・続編以降→結局東城会をまとめきれないまま、内部抗争に巻き込まれてお亡くなりになるのである寺田さん)
・桐生ちゃんも無茶であるがそもそも無茶の源流は風間の親っさんである。
・あれ、伊達さん警察辞めてるんでしたっけ。
・というかあの、沙耶ちゃんって別れた奥さんと住んでるんじゃなかったんですか。
・あ、遥とわんこ。
で、神室町から遥と子犬を連れて去って行く桐生ちゃんを見ながら、このおっさんがその後10年足らずの間にホストをやったり児童養護施設をやったりタクドラになったりと大変安定しないある意味安定の4代目クオリティな日々を送ることになるのだなぁと感慨深く思うのでありました。
あとあれですね、最後の最後まで由美ちゃんがここまでガツッと漢であるとは思いもよらず。
改めて桐生・錦・由美の子供時代に思いを馳せるというか、ヒマワリの教育方針及び親世代の人柄人間関係その他の状況にまで妄想が飛んでいくのはしょうがない。これはもうしょうがない。
その辺突っ込んだりいじったりしたいのですが あの 錦の実妹にせめて名前と兄妹間の年齢差の設定が欲しかったなと。影が薄過ぎるよ!
そんでもって5ではついに高校生となった遥ちゃん。
仮に6があるとすれば……そろそろ彼女も成人してくる訳で、そんなことを思いながら由美ちゃんを見ていると「そろそろ桐生ちゃんは遥にアタックを掛けられる覚悟はしておいた方がいいと思う」とも考えたりします。
まぁ公式見解で「桐生は幸せになっちゃいけない男」と出てたはずですし、今更のラブストーリーも難しいとは思うけども。でも遥は幸せになって欲しいですよねー。
筋から言えば粗が目立つ、最後の方などむしろツッコミ所しか存在しない限りなく力押しなストーリーではあるのですが、面白く遊べるゲームでした。戦闘システムも思ったより楽だったな。
さて、今こそ購入からほぼ1年近く積みゲーにしてる「龍が如く5」を開封するときが来たなあとは思っているのですけれど。
「あのシリーズのストーリーがまともなのはギリギリ2まで」
という定評がずしりと重く(これで……マトモ……?)、そしてシリーズの進行と共にどんどん増えてくるミニゲーム要素サブイベントその他を思うとそこはそこで気が重いという。
PS3のセッティングと使い勝手についても「面倒そう」というイメージが。
文句言いません文句言いませんやります、近日中に箱開けますってばー!
では、読んでいただいてありがとうございました。出来れば近いうちに、また。
いえ、勿論放ったらかしたのは私が悪いんですが。
でもちょっとだけ言い訳すれば、最後の最後に行ってからのムービーが濃過ぎるんですよ……。状況が二転三転する上に10秒に1度はツッコミ所が来るこのムービーの感想文を手際良く整理づけて書く、思ったよりこれ難行。
えーと隠し金庫室をオープンしてから何があるかというと。
・神宮が由美を殺し、神宮を錦山が殺し、錦山が自爆死するという三つ巴死亡イベント。
・神室町に降り注ぐ万札の雨と、やっと到着する警官隊。
・もうムショに戻るんでもいーですよ的なさすがにダメージのでかい捨て鉢の桐生ちゃんを伊達さんが悟してその場を離れさせる。
・んで数日後、4代目の就任式兼引退式。5代目は寺田さんを指名してきたよヤッタネ!
──という流れで俺は遥と生きていきます皆元気でねEDなのですが。
主なツッコミ所としては。
・あ、なるほど100億円の処分用ですか、その爆弾。
・爆弾?(二度見)
・さすが……「堂島の龍」の想い人は器が違う……。
・大丈夫だ遥ちゃん、そのおっさんはピストルごときで撃たれた位で死なないから庇わなくてもいい。
・というかなあ。というかなあ。由美ちゃん。エエエエ。
・そしてヤンデレのデレは、これまた盛大だこと……。
・爆風の指向性 とは 。
・──で、神宮に撃たれて身動き取れなかったはずのその足が今何ともないのはどういうことだ。
・一旦整理するが由美ちゃんを殺したのは神宮で、神宮を殺したのは錦。爆弾を持ち込んだのは由美ちゃんで、爆破させたのは錦。
・さてこの場合における桐生ちゃんの罪状とは。
・まさか……まさか由美ちゃんとの会話が始まってから今まで遥ちゃんの存在をスパーンと忘れていたのかこの男は。
・そりゃ、ここでインプリンティングされれば遥至上主義にもなっても仕方が無い。
・おお、葬式のときと同じ構図。
・ていうか何で平服かつ逃亡するハメになっとんねん4代目。
・そして続編以降の展開を知っている身としては、ものすごく寺田さんに申し訳ない気分で一杯である。
(・続編以降→結局東城会をまとめきれないまま、内部抗争に巻き込まれてお亡くなりになるのである寺田さん)
・桐生ちゃんも無茶であるがそもそも無茶の源流は風間の親っさんである。
・あれ、伊達さん警察辞めてるんでしたっけ。
・というかあの、沙耶ちゃんって別れた奥さんと住んでるんじゃなかったんですか。
・あ、遥とわんこ。
で、神室町から遥と子犬を連れて去って行く桐生ちゃんを見ながら、このおっさんがその後10年足らずの間にホストをやったり児童養護施設をやったりタクドラになったりと大変安定しないある意味安定の4代目クオリティな日々を送ることになるのだなぁと感慨深く思うのでありました。
あとあれですね、最後の最後まで由美ちゃんがここまでガツッと漢であるとは思いもよらず。
改めて桐生・錦・由美の子供時代に思いを馳せるというか、ヒマワリの教育方針及び親世代の人柄人間関係その他の状況にまで妄想が飛んでいくのはしょうがない。これはもうしょうがない。
その辺突っ込んだりいじったりしたいのですが あの 錦の実妹にせめて名前と兄妹間の年齢差の設定が欲しかったなと。影が薄過ぎるよ!
そんでもって5ではついに高校生となった遥ちゃん。
仮に6があるとすれば……そろそろ彼女も成人してくる訳で、そんなことを思いながら由美ちゃんを見ていると「そろそろ桐生ちゃんは遥にアタックを掛けられる覚悟はしておいた方がいいと思う」とも考えたりします。
まぁ公式見解で「桐生は幸せになっちゃいけない男」と出てたはずですし、今更のラブストーリーも難しいとは思うけども。でも遥は幸せになって欲しいですよねー。
筋から言えば粗が目立つ、最後の方などむしろツッコミ所しか存在しない限りなく力押しなストーリーではあるのですが、面白く遊べるゲームでした。戦闘システムも思ったより楽だったな。
さて、今こそ購入からほぼ1年近く積みゲーにしてる「龍が如く5」を開封するときが来たなあとは思っているのですけれど。
「あのシリーズのストーリーがまともなのはギリギリ2まで」
という定評がずしりと重く(これで……マトモ……?)、そしてシリーズの進行と共にどんどん増えてくるミニゲーム要素サブイベントその他を思うとそこはそこで気が重いという。
PS3のセッティングと使い勝手についても「面倒そう」というイメージが。
文句言いません文句言いませんやります、近日中に箱開けますってばー!
では、読んでいただいてありがとうございました。出来れば近いうちに、また。
龍如プレイ日記:第13章「戦いの果て」(2) ― 2013/09/17
神宮戦の思い出:上の階へ上がる階段が見つからなくて10分位ぐーるぐるしてました。おわり。
いや、これで終わりにしてしまうのもどうかと思うんだけど、正直神宮についてはあまり書く所がないのですよね。
「昔は青雲の志があったものの、今ではすっかりダメダメになってしまった権力者の悪役」の様式に即して外れることが無いというか。
強いて言えば「最終的な護衛2人は2人とも倒すと新手と交替されるため、倒していいのは1人だけ」というセコい仕様がいかにも神宮であるなと。
そんなこんなで神宮を倒したので店内に戻りますただいま由美ちゃんただいま遥。いい加減ヨレヨレですけど勝ったぜーという。
このタイミングで錦山君が来る。
遅れて来た割に瞬時に情報把握ができる辺り、錦は本来有能というか優秀というか、要するに出来る子だったんだろうなという気配がします。その気配が錦の残念加減をいやが上にも盛り上げる。
「神宮を倒したか」はともかく由美ちゃんの提げているアタッシュケースが爆弾だということを即時に理解するのは、事前に情報収集してるにしても大したものですよ。
ストーリーの文脈上から察すれば、錦は花屋の情報網は使えてないですからね。麗奈さんももう故人ですし、そもそも彼女の情報網は飲食関係と戻って来てからの桐生ちゃんの動きに限られるでしょう。とすれば神宮を使った可能性も含めて錦は独りで相当頑張っていたことになります。
……出来る子なのにねぇ。
そんで向上心もあって、実行力もあって、それだけならすごくいい男なのにねえ。どうしてこう残念大将なんだか。
神宮に騙されたんじゃない、利用するつもりなのを知っていてこっちが利用してやったんだ。
だってあの日から俺は誰も信じないで生きて来たから。
そういうことをな、キレかけ寸前の声で言うと涙声にしか聞こえぬのだよ錦。
そんでもって今この店にある100億を元手に東城会の跡目を継ぎ、由美ちゃんが欲しいと。その結果をもって桐生ちゃんに勝ちたいと。
………何だろうこのいたたまれなさ。
「錦……そいつは無理だ」とやんわりした表現に留める桐生ちゃんに対し、100億を渡す気も錦に惚れる気もないとはっきりお断りしてしまう由美ちゃん。
だよなあ。「一馬」と「錦山君」の呼称の違いがそのまま恋心の有無の違いですからね……。
とはいえ容赦ねえ。まあ風間のおやっさんは由美ちゃんにとって二重三重の恩人だしなぁ。世良会長も。
ちなみに、こういうやり取りを聞いていると忘れがちですが桐生ちゃんと錦は同い年、由美ちゃんは4つ下です。妹の立場だった由美ちゃんがしっかりしてるのか、単に兄さん達がダメなのか。
ま、そんなことはさておき。由美ちゃんを譲る気は毛頭なく、かつこれまでの経緯から言って東城会の跡目を錦に譲る気の無い桐生ちゃんと、どうしても東城会と由美ちゃんが欲しい、それ以前に何としても桐生に勝ちたいという錦とのバトルが始まる訳でございます。
上着とシャツを一気に脱ぐシーン来ましたよ龍と鯉!
正直よく頑張って勝った俺。錦は素早いし強いです。ラスボスだけんね。
だからこれで桐生ちゃんへの執着がここまでひどくなければねえ。成り上がりようはいくらでもあったのに。麗奈さんだっていい女だったのにもったいない。
この激しい嫉妬は、あれだな。多分「抜かれた」な。
推察するに、錦は幼い頃から利発だったのではあるまいか。そして体の弱い妹が居た分しっかりお兄ちゃんやってた筈である。
これに比して桐生ちゃんの場合、今だって正直要領悪いしどんくさい。つまり現況の桐生ちゃんをかっこよくしている所以である体力と運動能力が十分に育つ前は、今の100倍はどんくさい子供であったと想像するのは容易である。
面倒を見たり、頼られたり、はっきり言わないまでも優越感があったりした相手が自分よりでかくなり、強くなり、それでも相変わらずの性格が皆から「どんくさいぐず」ではなく「落ち着きがあって誠実」と評価されるようになった後の「こんな筈じゃない」感は正直結構厳しいものがあると思う。
逆に桐生ちゃんからしてみれば、元々自分よりできるはずの錦の評価がなかなか上がらないことに疑問を覚えこそすれ、嫉妬されてるとか理解できなくても不思議じゃない。(そしてその様子がまた嫉妬を煽る、と。)
で、まぁとにかく勝ちました。
錦の上着から遥のペンダント回収。あれ、これいつ取られてたんだっけ。まあいい、このペンダントを由美ちゃんにバック。前に書いたか忘れてしまいましたがこのペンダント、大きさは懐中時計位。ロケットになっていて鍵が掛かっております。鍵は遥に渡されておらず、前にこじ開けてみる提案をした伊達さんが麗奈さんと遥にダブルで怒られています。
で、ペンダントの鍵は誰が持ってるのかというと、由美ちゃんである。さぁこの辺りから桐生ちゃんと由美ちゃんのイチャイチャラヴラヴのターン。
何しろペンダントの中身は桐生ちゃんの写真だからな。
こじ開けなくてよかったな伊達さん。あそこでコレ開いてたら謎が増えるだけだった。
何でも記憶喪失のときにもうすらぼんやりとした桐生ちゃんの記憶はあったんだそうで。ただそのぼんやりとした印象だけの面影だけを頼りに10年待ち続けることはできなかったと。神宮戦の前に言ってたことによると、知り合った頃の神宮はあんな救い様のないアレでもなかったらしいしなぁ。
そして由美から美月になる際に、歌彫さんに頼んで入れてもらった刺青が「月下美人」。意味するところは「たった一目でもいい、もう一度会いたい」
そりゃもう桐生ちゃんとしては抱きしめるしかあるまい。
ペンダントの中に桐生ちゃんの写真を入れた理由としては、自分の一番大事なものを遥に持っていて欲しかったと。
あれだ、錦程じゃないけど由美さんも大概思い入れの強い人ですよね……。
そしてこの由美ちゃんの一番大事な写真を仕込み、何より大事な遥に託したこのペンダントが何かというと、「アレス」の隠し金庫の鍵である。例の100億の隠し場所であります。
このペンダント自体が鍵。所定の場所に置き、スキャンして整合すれば扉が開く。
なあ伊達さん、本当にこれこじ開けなくてよかったな。開かないとこだったよ金庫。
この後が、続けて書くにはちょっと長くなるのでここで一旦切りますね。
いや、これで終わりにしてしまうのもどうかと思うんだけど、正直神宮についてはあまり書く所がないのですよね。
「昔は青雲の志があったものの、今ではすっかりダメダメになってしまった権力者の悪役」の様式に即して外れることが無いというか。
強いて言えば「最終的な護衛2人は2人とも倒すと新手と交替されるため、倒していいのは1人だけ」というセコい仕様がいかにも神宮であるなと。
そんなこんなで神宮を倒したので店内に戻りますただいま由美ちゃんただいま遥。いい加減ヨレヨレですけど勝ったぜーという。
このタイミングで錦山君が来る。
遅れて来た割に瞬時に情報把握ができる辺り、錦は本来有能というか優秀というか、要するに出来る子だったんだろうなという気配がします。その気配が錦の残念加減をいやが上にも盛り上げる。
「神宮を倒したか」はともかく由美ちゃんの提げているアタッシュケースが爆弾だということを即時に理解するのは、事前に情報収集してるにしても大したものですよ。
ストーリーの文脈上から察すれば、錦は花屋の情報網は使えてないですからね。麗奈さんももう故人ですし、そもそも彼女の情報網は飲食関係と戻って来てからの桐生ちゃんの動きに限られるでしょう。とすれば神宮を使った可能性も含めて錦は独りで相当頑張っていたことになります。
……出来る子なのにねぇ。
そんで向上心もあって、実行力もあって、それだけならすごくいい男なのにねえ。どうしてこう残念大将なんだか。
神宮に騙されたんじゃない、利用するつもりなのを知っていてこっちが利用してやったんだ。
だってあの日から俺は誰も信じないで生きて来たから。
そういうことをな、キレかけ寸前の声で言うと涙声にしか聞こえぬのだよ錦。
そんでもって今この店にある100億を元手に東城会の跡目を継ぎ、由美ちゃんが欲しいと。その結果をもって桐生ちゃんに勝ちたいと。
………何だろうこのいたたまれなさ。
「錦……そいつは無理だ」とやんわりした表現に留める桐生ちゃんに対し、100億を渡す気も錦に惚れる気もないとはっきりお断りしてしまう由美ちゃん。
だよなあ。「一馬」と「錦山君」の呼称の違いがそのまま恋心の有無の違いですからね……。
とはいえ容赦ねえ。まあ風間のおやっさんは由美ちゃんにとって二重三重の恩人だしなぁ。世良会長も。
ちなみに、こういうやり取りを聞いていると忘れがちですが桐生ちゃんと錦は同い年、由美ちゃんは4つ下です。妹の立場だった由美ちゃんがしっかりしてるのか、単に兄さん達がダメなのか。
ま、そんなことはさておき。由美ちゃんを譲る気は毛頭なく、かつこれまでの経緯から言って東城会の跡目を錦に譲る気の無い桐生ちゃんと、どうしても東城会と由美ちゃんが欲しい、それ以前に何としても桐生に勝ちたいという錦とのバトルが始まる訳でございます。
上着とシャツを一気に脱ぐシーン来ましたよ龍と鯉!
正直よく頑張って勝った俺。錦は素早いし強いです。ラスボスだけんね。
だからこれで桐生ちゃんへの執着がここまでひどくなければねえ。成り上がりようはいくらでもあったのに。麗奈さんだっていい女だったのにもったいない。
この激しい嫉妬は、あれだな。多分「抜かれた」な。
推察するに、錦は幼い頃から利発だったのではあるまいか。そして体の弱い妹が居た分しっかりお兄ちゃんやってた筈である。
これに比して桐生ちゃんの場合、今だって正直要領悪いしどんくさい。つまり現況の桐生ちゃんをかっこよくしている所以である体力と運動能力が十分に育つ前は、今の100倍はどんくさい子供であったと想像するのは容易である。
面倒を見たり、頼られたり、はっきり言わないまでも優越感があったりした相手が自分よりでかくなり、強くなり、それでも相変わらずの性格が皆から「どんくさいぐず」ではなく「落ち着きがあって誠実」と評価されるようになった後の「こんな筈じゃない」感は正直結構厳しいものがあると思う。
逆に桐生ちゃんからしてみれば、元々自分よりできるはずの錦の評価がなかなか上がらないことに疑問を覚えこそすれ、嫉妬されてるとか理解できなくても不思議じゃない。(そしてその様子がまた嫉妬を煽る、と。)
で、まぁとにかく勝ちました。
錦の上着から遥のペンダント回収。あれ、これいつ取られてたんだっけ。まあいい、このペンダントを由美ちゃんにバック。前に書いたか忘れてしまいましたがこのペンダント、大きさは懐中時計位。ロケットになっていて鍵が掛かっております。鍵は遥に渡されておらず、前にこじ開けてみる提案をした伊達さんが麗奈さんと遥にダブルで怒られています。
で、ペンダントの鍵は誰が持ってるのかというと、由美ちゃんである。さぁこの辺りから桐生ちゃんと由美ちゃんのイチャイチャラヴラヴのターン。
何しろペンダントの中身は桐生ちゃんの写真だからな。
こじ開けなくてよかったな伊達さん。あそこでコレ開いてたら謎が増えるだけだった。
何でも記憶喪失のときにもうすらぼんやりとした桐生ちゃんの記憶はあったんだそうで。ただそのぼんやりとした印象だけの面影だけを頼りに10年待ち続けることはできなかったと。神宮戦の前に言ってたことによると、知り合った頃の神宮はあんな救い様のないアレでもなかったらしいしなぁ。
そして由美から美月になる際に、歌彫さんに頼んで入れてもらった刺青が「月下美人」。意味するところは「たった一目でもいい、もう一度会いたい」
そりゃもう桐生ちゃんとしては抱きしめるしかあるまい。
ペンダントの中に桐生ちゃんの写真を入れた理由としては、自分の一番大事なものを遥に持っていて欲しかったと。
あれだ、錦程じゃないけど由美さんも大概思い入れの強い人ですよね……。
そしてこの由美ちゃんの一番大事な写真を仕込み、何より大事な遥に託したこのペンダントが何かというと、「アレス」の隠し金庫の鍵である。例の100億の隠し場所であります。
このペンダント自体が鍵。所定の場所に置き、スキャンして整合すれば扉が開く。
なあ伊達さん、本当にこれこじ開けなくてよかったな。開かないとこだったよ金庫。
この後が、続けて書くにはちょっと長くなるのでここで一旦切りますね。
龍如プレイ日記:第13章「戦いの果て」(1) ― 2013/09/07
皆様、お久しぶりです。
近日中とかどの口が言うよ、というこの空白期間の中!いや、じりじりと進めてはいたのですけど、ラスボス2人を倒すのがめんどうksゴホゴホ。
さ、気を取り直して行きますか。第13章「戦いの果て」。最終話でございます。
さて、由美を助けに、そして神宮と錦をぶちのめす為に、ミレニアムタワーを目指します。
直に行くのではなく、まずは伊達さんの指示で「スターダスト」へ。
……何で今この時にホストクラブと聞いてはいけない、これはそういうゲームである。一輝さんが30万円の軍資金と、武器屋の行商を呼んでくるという念の入ったサポート振りを見せてくれるので、勿論何も買わずにアイテムボックスで装備品の入れ替えとセーブだけして店を出るのです。だって何度も申し上げるように、このゲームの戦闘あまり武器が役に立たない上に高い。
通りの向こうに見えるミレニアムタワー。「アレス」のある最上階を見上げる遥。
「あそこに…お母さんが」
「そうだ。やっと、会えるな」
「おじさん、私なんて呼べばいいんだろう」
「由美おねえちゃん、て呼ぶのか?──”お母さん”でいいんだ……遥」
そして気がつくと通りから消える人波。そしてやってくる雑魚敵の集団。
桐生の首を取れば、錦からご褒美が出るそうです。自分で「東城会の次期会長」とか言っちゃうか錦。錦のくせに。
ここでまたびしっとかっこよく決めた桐生ちゃんは、当然のことながらさらっと楽勝する(設定上は)訳であります。
──……もちろん現実のプレイ状況で言えばそんなことはなく。ヒールスポットである「セレナ」の跡からドンキへ直行であります。すいませんスタミナンロイヤル下さい。
ごめん……拙過ぎるプレイヤーでほんと済まん桐生ちゃん。
そして街の中をウロウロしながら肚決めてミレニアムタワーの中へ突入です。
勿論待ち伏せされている。その視線を感じながらホール中央まで歩く2人。
「隠れてろ、遥」「うん」
がらんとしたホールのどこに、というのは聞いちゃいけない。戦の渦中に身を潜めることに関しては既に遥ちゃんは歴戦の士である。
にしても、ここの遥ちゃんの緊張感と、さっき雑魚敵に囲まれていたときの「うん。やっつけて、おじさん」の静かなというか柔らかな表情との対比がいい。そういえば囲まれたときには桐生のおじさんは「隠れてろ」なんてひとっことも言わずに、遥ちゃんとお話してましたね。
ちなみにミレニアムタワーで待ち伏せしているのは神宮の部下、MIAなので銃も持っている戦闘のプロです。さっきの不良と、雑魚敵なのに代わりはありませんがこっちの方が当然レベルは上、武器も上。
戦闘の状況把握がすっかり的確になった9歳児……。
「コソコソしねえで出てきやがれ!」
と桐生ちゃんの一喝と共に戦闘へ。
防弾チョッキを忘れて来た私は当然この銃器所持の雑魚敵に苦戦し、そして戦闘終了後は街の中へ取って返したのであります。すいませんスタミナンロイヤル下さい。またですか。
さて、ここまでくればラスボス2戦を残すのみ。のはずなのですが、それはつまり後はムービーに次ぐムービーということでありますね。
その大半が、ここまで出番がほとんどなかった筈の、由美ちゃんのターン。
というか、由美ちゃんつええ。
いや、うん母子の再会とかですね。桐生ちゃんとの再会とかですね。そういう大体予想ができてかつ定番通りの流れは勿論定番なんですけど。
100億を取り返し、ついでに由美も遥も始末するためにヘリに乗ってやって来た神宮を平然と「アレス」の上のヘリポートまで迎えに出て、散々言葉でばっさりやった挙げ句に銃を向ける神宮に「撃ったら100億もろとも爆死するからね(要約)」とアタッシュケースに入れた爆弾を出してくる由美ちゃんに「つええええ」以外の何を言えば。
そして「一馬、遥をこっちへ」と指示して遥と2人「アレス」の店内に避難する姿に、正直「主役は誰だ」と思ったものです。
由美ちゃん以外の状況を説明すれば、寺田さんが桐生ちゃんの加勢に来てくれているのですが、神宮が自分の支援暴力団をこっそり東城会から近江連合に変えていたため、部下に裏切られて身動き取れないようにされています。つまり近江連合自体からも捨てられちゃったのか……かわいそうに。
で、まずは神宮に言われて掛かってくる近江連合のチンピラを伸します。プレイヤー的には大変楽勝だったものの、ストーリー上に忠実に考えれば芝浦埠頭から連戦なので、いくら桐生ちゃんでも膝くらいつく程疲労のピーク。
そんなとき、伊達さんが後輩の須藤君とヘリで駆けつけて、マイクで啖呵切ってくれるのですが銃撃されたため現場を離脱。
気持ちはありがたいけど何しに来たし。
神宮が圧倒的な桐生ちゃんの不利を笑い、好きなように操ったつもりの錦山を嘲り、自分を裏切って100億を奪った世良会長を馬鹿にしつつ勝ち誇って東城会も終わりだ滅べ、と言った辺りで桐生ちゃんが反論の火ぶたを切る。
会長の世良、右腕の風間、最大の武闘派嶋野と有力者が次々死亡した今、正式な後継がなければ神宮の言う通りにトップ争いの泥沼で存在が危うくなるだろう東城会。
でもある訳だ、「後継者の名前を記した世良会長の遺言状」が。
風間のおやっさんが死に際に桐生ちゃんに渡したアレです。
ばっと広げた遺言状に書かれた名前は「桐生一馬」。
4代目会長として指名された桐生ちゃんは、東城会の頭として神宮の野望を打ち砕き、東城会を守る責任がある訳で、大見得を切る桐生ちゃんは大変に大変にかっこよいのでありますが。
ここで、遺言状の作成風景のムービーが入ります。
後継者を指名する文面をしたため、自署血判を押して風間のおやっさんに渡す会長。しかしおやっさんは眉を寄せる。
「おい、名前が空欄じゃねえか」
世良会長が言うには、自分は金は稼げているが本来会長の器ではない、会長に相応しい人物の選任は風間さんに一任する、と。
つまり、桐生ちゃんを4代目に推挙したのは 風間のおやっさん な わけ で
お……おやばかー!おやばかだー!
あんたや由美ちゃんがそんなんだから、錦が拗ねてヤンデレるんですよー!
さて、ここからMIAの雑魚、それから神宮と戦うことになるのですが、ひとまずはこれで。
近日中とかどの口が言うよ、というこの空白期間の中!いや、じりじりと進めてはいたのですけど、ラスボス2人を倒すのがめんどうksゴホゴホ。
さ、気を取り直して行きますか。第13章「戦いの果て」。最終話でございます。
さて、由美を助けに、そして神宮と錦をぶちのめす為に、ミレニアムタワーを目指します。
直に行くのではなく、まずは伊達さんの指示で「スターダスト」へ。
……何で今この時にホストクラブと聞いてはいけない、これはそういうゲームである。一輝さんが30万円の軍資金と、武器屋の行商を呼んでくるという念の入ったサポート振りを見せてくれるので、勿論何も買わずにアイテムボックスで装備品の入れ替えとセーブだけして店を出るのです。だって何度も申し上げるように、このゲームの戦闘あまり武器が役に立たない上に高い。
通りの向こうに見えるミレニアムタワー。「アレス」のある最上階を見上げる遥。
「あそこに…お母さんが」
「そうだ。やっと、会えるな」
「おじさん、私なんて呼べばいいんだろう」
「由美おねえちゃん、て呼ぶのか?──”お母さん”でいいんだ……遥」
そして気がつくと通りから消える人波。そしてやってくる雑魚敵の集団。
桐生の首を取れば、錦からご褒美が出るそうです。自分で「東城会の次期会長」とか言っちゃうか錦。錦のくせに。
ここでまたびしっとかっこよく決めた桐生ちゃんは、当然のことながらさらっと楽勝する(設定上は)訳であります。
──……もちろん現実のプレイ状況で言えばそんなことはなく。ヒールスポットである「セレナ」の跡からドンキへ直行であります。すいませんスタミナンロイヤル下さい。
ごめん……拙過ぎるプレイヤーでほんと済まん桐生ちゃん。
そして街の中をウロウロしながら肚決めてミレニアムタワーの中へ突入です。
勿論待ち伏せされている。その視線を感じながらホール中央まで歩く2人。
「隠れてろ、遥」「うん」
がらんとしたホールのどこに、というのは聞いちゃいけない。戦の渦中に身を潜めることに関しては既に遥ちゃんは歴戦の士である。
にしても、ここの遥ちゃんの緊張感と、さっき雑魚敵に囲まれていたときの「うん。やっつけて、おじさん」の静かなというか柔らかな表情との対比がいい。そういえば囲まれたときには桐生のおじさんは「隠れてろ」なんてひとっことも言わずに、遥ちゃんとお話してましたね。
ちなみにミレニアムタワーで待ち伏せしているのは神宮の部下、MIAなので銃も持っている戦闘のプロです。さっきの不良と、雑魚敵なのに代わりはありませんがこっちの方が当然レベルは上、武器も上。
戦闘の状況把握がすっかり的確になった9歳児……。
「コソコソしねえで出てきやがれ!」
と桐生ちゃんの一喝と共に戦闘へ。
防弾チョッキを忘れて来た私は当然この銃器所持の雑魚敵に苦戦し、そして戦闘終了後は街の中へ取って返したのであります。すいませんスタミナンロイヤル下さい。またですか。
さて、ここまでくればラスボス2戦を残すのみ。のはずなのですが、それはつまり後はムービーに次ぐムービーということでありますね。
その大半が、ここまで出番がほとんどなかった筈の、由美ちゃんのターン。
というか、由美ちゃんつええ。
いや、うん母子の再会とかですね。桐生ちゃんとの再会とかですね。そういう大体予想ができてかつ定番通りの流れは勿論定番なんですけど。
100億を取り返し、ついでに由美も遥も始末するためにヘリに乗ってやって来た神宮を平然と「アレス」の上のヘリポートまで迎えに出て、散々言葉でばっさりやった挙げ句に銃を向ける神宮に「撃ったら100億もろとも爆死するからね(要約)」とアタッシュケースに入れた爆弾を出してくる由美ちゃんに「つええええ」以外の何を言えば。
そして「一馬、遥をこっちへ」と指示して遥と2人「アレス」の店内に避難する姿に、正直「主役は誰だ」と思ったものです。
由美ちゃん以外の状況を説明すれば、寺田さんが桐生ちゃんの加勢に来てくれているのですが、神宮が自分の支援暴力団をこっそり東城会から近江連合に変えていたため、部下に裏切られて身動き取れないようにされています。つまり近江連合自体からも捨てられちゃったのか……かわいそうに。
で、まずは神宮に言われて掛かってくる近江連合のチンピラを伸します。プレイヤー的には大変楽勝だったものの、ストーリー上に忠実に考えれば芝浦埠頭から連戦なので、いくら桐生ちゃんでも膝くらいつく程疲労のピーク。
そんなとき、伊達さんが後輩の須藤君とヘリで駆けつけて、マイクで啖呵切ってくれるのですが銃撃されたため現場を離脱。
気持ちはありがたいけど何しに来たし。
神宮が圧倒的な桐生ちゃんの不利を笑い、好きなように操ったつもりの錦山を嘲り、自分を裏切って100億を奪った世良会長を馬鹿にしつつ勝ち誇って東城会も終わりだ滅べ、と言った辺りで桐生ちゃんが反論の火ぶたを切る。
会長の世良、右腕の風間、最大の武闘派嶋野と有力者が次々死亡した今、正式な後継がなければ神宮の言う通りにトップ争いの泥沼で存在が危うくなるだろう東城会。
でもある訳だ、「後継者の名前を記した世良会長の遺言状」が。
風間のおやっさんが死に際に桐生ちゃんに渡したアレです。
ばっと広げた遺言状に書かれた名前は「桐生一馬」。
4代目会長として指名された桐生ちゃんは、東城会の頭として神宮の野望を打ち砕き、東城会を守る責任がある訳で、大見得を切る桐生ちゃんは大変に大変にかっこよいのでありますが。
ここで、遺言状の作成風景のムービーが入ります。
後継者を指名する文面をしたため、自署血判を押して風間のおやっさんに渡す会長。しかしおやっさんは眉を寄せる。
「おい、名前が空欄じゃねえか」
世良会長が言うには、自分は金は稼げているが本来会長の器ではない、会長に相応しい人物の選任は風間さんに一任する、と。
つまり、桐生ちゃんを4代目に推挙したのは 風間のおやっさん な わけ で
お……おやばかー!おやばかだー!
あんたや由美ちゃんがそんなんだから、錦が拗ねてヤンデレるんですよー!
さて、ここからMIAの雑魚、それから神宮と戦うことになるのですが、ひとまずはこれで。
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