思いでの味。2007/12/17

 兄が何だか実家宛にお歳暮めいたものを送ってきましたよ。
 秋田でお仕事の時に接待で利用したという、料亭のきりたんぽ鍋(お取り寄せ)。
 ……ちなみにうち、義姉の実家、本人宅と3カ所取ったらしい。つまり兄としては自分でもう1度食べたいレベルの自信の品。大変美味しゅうございました……が本日の話題はそこではない。

 母の語る祖父(故人)の思い出話。
 ある日、おそらく旅行から帰って来た後だった──と母は言う。
 旅行の土産話の最中、祖父がしみじみと実感を込めて、言ったのだそうだ。

「あのなぁ。世の中には不っ味いもんがあるんやで。きりたんぽというてな。も〜うそれは不味いもんやったぁ。買うたらアカンで」
 と。(目の前で鍋の中ぐつぐつ沸騰中)

 きりたんぽの主原料・米。その他一般的には鶏肉・ごぼう・芹などの具材を鶏スープで煮立てて頂く食べものだと私認識しているのですが(もぐもぐまぐまぐ)。
 どこに不味い原因要素が存在するのか解りません祖父殿。
「……ちくわだと思って食ったら米だった……とか?」
「いや米が不味ければきりたんぽも不味いのかもしれん」
「あの人鍋物嫌いだったしなあ、ひとつ鍋から多人数で直箸なんて不潔だって言って」

 何を食ったんだろう、じーちゃん。
 芹の根っこって旨いんだな。初めて食うた。

 冬休み中ですが学校で自主トレです。朝が早いぜいえー。