まとめりゃいいってもんでもない2010/01/04

 新年明け切っておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 新年早々放ったらかしで失礼しました。いやぁ何があった訳でもないんですが、ちょっとこうPCの前が大変寒いのと、うっかり見始めたテレビを切り上げるタイミングを失してじた…じた……していたり、まぁそんな訳で。
 そうですなぁブルーインパルスかっちょよかったなぁとか。まどみちおさんってすげえんだなぁとか。あーグレンラガンっていうのはなるほど燃える展開だなぁ、七五調の言い回しはちょっと魔力ですよねー。
 あとえーと何となく見ちゃって、だから全部通しで見た訳じゃないけど面白かったんじゃないのかね、というのが紅白とウィーンフィルのコンサートと「容疑者Xの献身」。
 それから「ほぼ日テレビガイド」31日分の「再放送ソムリエ」おすすめの「今夜はとことん北アルプス」が大変面白うございました。
 田部井さんとアナウンサーが北アルプス縦走する様子を楽しむ番組でした。「昼どき日本列島」レベルのゆるい構成が逆にハード過ぎずに丁度いい。
 というかまぁその手の番組はアナウンサーの持ち味が全てなことになるのですが
 NHKの男子アナウンサー(おっちゃんの部)は時々なんというか、巧まざるかわゆらしさをお持ちの方が出現するので侮れない。NHKは総じて女子や少年よりおっさんの使い方に巧み過ぎる。

 年末久々にお会いした方々に片っ端から「生きてるのか!」「大丈夫なのか!」と言われまくって、あぁそうか元気で居ても更新してなきゃわかんねーもんなぁと反省した早々に、こんなんで失礼しました。
 年末は何をしてたかと言うと……家の中のお手伝いを重点的に回しつつ、かっぱ橋とか初めて行ってきてやっほーいと浮かれたり、まぁそんな感じに過ごしていたんですけどね。
 はー、もう正月休みとも言うてられないのだなぁ。また1年頑張ります。

まとめ2010/01/11

 えー。
 前回書いてから本日までの間にあった話題になるようなことと言えば。
 5日は祖母に連れられて柴又七福神バスツアーに行ってきました。
 面白かったけど 楽しかったけど あのエリアの観光資源って……寅さんなんだね基本的に……。
 後ね、このエリアの七福神を祀ってるお寺さん、売店のご商売にあまり熱心じゃなくて店先が今イチ盛り上がらないのも残念。七福神参りとかするんだったらさぁ、ほら期待するじゃないの。7カ所回って買いそろえる限定宝船とかそういう面白アイテムを。いや、宝船ってのは2年前に連れてってもらった品川七福神で買ったもんですが。まだうちで飾ってますよ。かわいいの。
 7カ所全部お寺さんだったからってのもあるかな。気の所為かもしれないけど、一般にお寺より神社の方が売店商売に熱心なとこが多いですね。お寺で熱心なとこはよっぽど大きいかお墓が無いかです。

 あとは今日。
 渋谷のタワレコへ行って→Pia-no-jaC←のインストアライブを……見て……。ちょっとCDにサインして握手してもらったり……した。別にどうでもないんだけど何となく気恥ずかしい(つまり楽しくテンション上がっちゃったんだな……?)(うん……)。
 15分ちょっと前位に着いたらもう結構人が居て。後から思えばそんでも見やすい場所を探しに行けば良かったんだけど、丁度スピーカーと前の人に視界を遮られる感じの着いたまんまの位置でぼけーっと立ってたもんで、まぁ基本的には音を楽しんで来た訳ですよ。
 いや着いたときはそこまで視界が悪いとも思ってなかったんだ。後から最前列の人数が増えたんだ。
 最終的にはフロアの半分位お客さんで埋まってたんじゃないのかな。MCで「皆あれやろ、(1時から他階でイベントやってた)オードリー見に来たんやないか」って言う位には見事なお客さんの入り。
 秋に表参道のイベント行ったときより時間もちゃんと「ライブ」だったもんで(45分だったか)曲数的にもMCも楽しめて、単独ライブ行きてーなーって思いました。
 カホンを叩きシンバルを叩き、あるいは足首にタンバリンを付け、時にはシェイカーも振ればホイッスルも吹くぜというHIROの忙しい様を見るだけでも一見の価値がありますよ。
 お手近のショッピングモールやCD店、ヴィレッジバンガード等で見る機会があったら是非。

 さてと、年賀状に手をつけねば(ゴメンまだ書いてないんだ……)

連休……2010/01/12

 昨日タワレコでうっかり財布が弛んで買ったラーメンズのDVDを見ていたら、日が暮れていた。
 だめすぎる。
 私はからくりめいた言葉遊びが好きなので、……「TEXT」ツボだったですよ。だってキャッチが「驚くほど日本語がおもしろい。」だから。全部が全部って訳じゃないけれども。
「条例」の「短歌条例」(日常会話を五七五で喋らなければならない条例)とか「ハリウッド条例」(誰もが日常会話をハリウッド映画的にアメリカンジョークを交えてやらなくてはならない条例)「うやうや条例」(同じくうやうやしく喋られなければならない条例)とかすごく、ツボな訳で……。ええ歌ものも好きですよ……。
 あと最後の「銀河鉄道の夜のような夜」がやはり白眉でございました。
 タイトルと序盤の台詞で展開は半分位見えるんだけど、残り半分がやっぱり想像外で、仕掛けを明かされると「ずっと一緒に行こうな」がすげえ切ない。でも笑える。

 さー、明日からまた一週間がんばろー。

周回遅れ2010/01/16

 私、ひとつのネタを1回キャリーオーバーすると、延々反芻しながら引きずっていくタイプです。
 例えばスカパラの最近のライブにおける新曲の中に、ピアノとカホンがメインの曲があるらしいと聞いて盛大に吹いた話も機を逸したまま持ち越していたのですが、思い出せばあれを聞いたのは11月のことである。ええかげんにしなさい。
 と言う訳で年末に回してもらった本の感想をメモ帳に下書きしたまんま、年を越しました。
 だって、どうせならちーとは読みでのある感想文を書きたいじゃない……。そういうスケベ心を出したときって大抵、本筋を見失ってわけのわからんこと書いてますよね。書き直し……。

 という申し訳な前置きを置いて書くのもなんですが、ものは畠中恵「とっても不幸な幸運」ですよ。
 ざっくりと筋を言えば、新宿某所にマスター以下基本的に男しかいない、しかもウェイターの健也以外はいい年のおっさんという天国のような酒場があり、そこへ毎回何故か持ち込まれることになる「とっても不幸な幸運」と書かれた缶を開けることを切っ掛けにして起こる、ささやかだけれど当事者にとってはそれなりの大事件をめぐる全6話+序章終章の短編集。
 軽く優しく、懐かしい。
 大学出る辺りまで読んでいた、少女漫画……というかA5位で辞書のような厚みになってる「別冊花とゆめ」とか「ミステリーDX」とか「プリンセスGOLD」とか、あの辺の漫画の匂いがする。
 まぁ逆に言えば、色々突っ込んだら穴の開きどころは事欠かないような気がするし、「とっても不幸な幸運」と言うお題が凝っている割に開けた後の缶の存在感が希薄で、この発生した事件が当人にとってどう不幸でどう幸せなのか、今ひとつ繋がらないという難所はあるのですが。
 でもこの手の軽い読み物の中なら、そういう傷はむしろ少ない方じゃないかなぁ。以前「百万の手」を立ち読みしたときは、ちょっとキャラクターも雰囲気も繊細すぎる印象で途中でドロップアウトしたのですけれど、これは割と楽しいまま読んでいけました。丁度いい案配。
 おっさん可愛くて飯が旨そうでいい酒がきちんと想像できるように書けていれば、とりあえず満足ですね私は。

 さーて明日は神保町から横浜までどの位でたどり着けるものか……。着いた時にはもう解散、なんてことになりませんよーに。

昨日は2010/01/18

 古い友人達との新年会行ってきました。と言っても私は二次会の途中参加という半端ぶり。だって顔が見たかったんだよう。
 場所は関内、神保町からメトロで東京駅→東海道線→横浜乗り換え根岸線というルートを使ったんですがなんつーかね。品川〜川崎間の急速に盛り上がる旅の気分ってなんだろね。心無しか気温まで違うぜ。
「すいません熱燗ってありますか。あぁ、じゃぁえーとこの『ゆき小町』っての熱燗で」から始めて「すいませんプレミアムモルツ」と続けて「すいません熱燗もうひとつ」で締める飲み物ルート。
 ええ、言われましたとも「それはビールが先だろう」って。
 でも久々の熱燗うまかったですよ。あーいうお湯にどっぷり徳利漬けた1人お燗酒ツールがあるんだなー。飯も酒もうまいいいお店だったなぁ。
 で、楽しいのとうっかり空きっ腹に酒(熱燗……)入れちゃったのとでいーい具合にテンション上がったので、後から思うと色々心配な所もあるのだけれども、楽しうございました。

 で、面子の中に下の記事にピックアップした「とっても不幸な幸運」を回してくれた友人がいたので色々感想も語ってみたのです。人とはやっぱり意見を交換してみるもんだ……。
 キャラクター性の有無と強さ、ってことですが。
 正直「しゃばけ」の方が筋としてはもっといい加減だし、妖怪もんで江戸ものだからファンタジーでいいと思ってるだろ、ってところもあるんだけど、それでもどっちの方が面白いかって言うと「しゃばけ」なんだよ。
 何故ならばキャラクターと、ある種のお約束が確立されているからである。
 えーと、そんな訳で追加を言えば。
 人数的にはおっさんのてんこ盛りなのに、あまり個として感じられる人数が少ないってことは。
 おっさんまみれの割に、おっさんキャラのバリエーションに乏しい。という結論が加わります。
 正直に言おう、名前が違うだけで印象が全く同じと言うキャラクターが結構居るのだこの小説。
 話し方も荒っぽい系(店長&店員&元店長)、丁寧系(基本的にお客はこっち)の2パターン。一貫性がない人は、そんだけイメージが散漫になるのでより存在感が薄くなります。
 多分登場回数も多くて設定的に私ホイホイなはずの花立さんに格別の印象が無いのは、会話パターンも含めてメイン話と他の話で野次馬やってる時との印象に一貫性がないからですよ……。
 いやだって花立さんさ。警察キャリアだよね?キャリアってことは警察「官僚」を指しますよね室井さんですよね?あの現場叩き上げ感ばりばりのメイン話は何なのかと。
 とか言っといてなんですが、えーと面白いのは本当ですよ。作品として瑕疵が少ないってのも本当。
 ことに少女漫画系の、紳士的なおっさんが好きな人にはこたえられないだろうと思います。
 青年漫画系のおっさんが混ざってたら尚良かったと思う方が贅沢なんです。渋い系とスケベ系、腹黒狸系と揃えば完璧だった。

 と書いた所で自分が「有明オヤジクッキー」の類にぴくりとも興味がわかない理由がわかった。
 あんなもんの絵柄に青年漫画系のおっさんがいようはずがないからである……。
 そりゃぁ佐藤浩市はかっこいい、寺尾聡なんか妖精のようだ、渡辺謙の渋さも捨て難い、そういう方々を鼻の下を伸ばして愛でることに吝かではない。だが鶴瓶や小日向文世や船越栄一郎、大竹まこととかそういうおっさんも大事にしたいんだよ!勿論高橋英樹や松平健と言った時代系のおっさんも大好きさ!
 バリエーションって、大事ですよ。ね。