生存報告2011/03/13

 すいません報告が遅れました。
 無事です。まぁ、東京エリアはやっぱり何というか……全体の被害としては大したことないので。
 家も家族も無事で、本棚からちょっと中身が流出したのと埃が盛大に落ちた(掃除しろ!)位で済みましたし、食器棚も出しっ放しのグラスも壊れずに保ちました。
 うちで割れたものと言えば、流し横の調理台から落ちた案配が悪かったらしいスープボウルが1個と、母が天袋を開けた拍子に転がり出た花瓶の直撃を受けた唐獅子の置物が1個、それだけです。曾祖父のもので、結構可愛い唐獅子だったのでちょっと惜しい。だが仕方がない。
 パソコン一式もパソコンデスクから落ちただけで、きちんと動いております。そのはず。
 どうも余震が頻繁なのと、マンションの10階(しかも耐震・免震などという気の利いた構造ではない時代の建物)なのでより揺れが増幅する楽しくない仕掛けでありますから、まぁ今後が不安ではありますが……。
 とりあえずは現況無事です。

 当日は出先から帰宅まで3時間ほど歩くという貴重な経験をしましたが、交通機関が麻痺しているというだけでこんなに道を歩く人が出るものか!とびっくりしました。
 道路も無事で、ライフラインも深刻な被害ではないという恵まれた状況で、歩く人の渋滞が起きるほど人がいる訳です。もし、これで状況が悪化したら……と考えるとすごく怖かったです。
 運動靴でしたが、2時間くらいまでは余裕で歩けるけれど、だいたいそこから先は足が痛くなり始めるということも経験として覚えておこうと思います。
 足の裏とね、あと痛くなった場所で自分の歩き癖がわかります。私の場合左の足首と右太ももでした。左で蹴った勢いを右の太ももで押し返してバランスとってるってことかしら。
 それにしてもライフラインが無事、ということがどれだけありがたいか。だって上下水道が壊れていたらトイレ借りられない訳ですからね。電気が通っているから街灯も信号も使えている訳です。だから安全に、さしたる困難も不安もなく帰宅できた訳ですよ。
 どこのコンビニも買い物客で一杯で、街頭テレビがあるとそこに集まって情報を得て、深刻じゃないけど非常事態の不思議な高揚感があったように思います。
 あぁ、あとこれも覚えておこう。
 青山表参道近辺の商業施設は軒並み閉めちゃってて、トイレや物資の補給には何の役にも立ちませんでした。
 そりゃぁテナントの大半は緊急の客が飛び込んでくる可能性の低い服飾系だ。中が散らかれば片付けもあるだろう、余震を考えれば飲食系で火を使うことは避けたいし、中で事故があれば物理的な損害はもとより大幅なイメージダウンになるからね。わかるよ、安全第一だ。
 とは思うものの、妙に賢いその対応に、冷たいものを感じました。あぁ、そういう人なのね、と。
 まぁ普段からだってお高く止まったところはある場所ですけどね。イザって時には当てにしちゃいけない人なんだわ。
 あと、ファーストフードは閉めてる率が高めでしたね。多分火の気を使うから……。素直に「避難のため」と書いてあるところは何となく親しみが持てます。
 チェーンでも喫茶系は開いてるところが多かったかな。交通機関の復旧を待つか、休憩かのお客さんで賑わってました。居酒屋は開いてるとこと閉まっているとこは半々位、地下の店も多いので入りの程はよくわからない。でも私はアルコール入れる気分じゃなかったなあ。

 まとめて言えばなんでもないエリアでも怖かったと。本当を言えば現在進行形で怖い。
 まして、被害の中心地をや。
 事態の収束と復興を祈って、具体的にできる事としては明日にでも募金してこようと思います。

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