風邪は治りましたが2009/11/03

 日曜日は有明で楽しく過ごしたので、筋肉痛です。
 ち、違うんだ。腕が痛くなる程大量に本を買った訳ではなくて(それでもまぁ10冊は買ってる訳ですが)パンフと……あと鞄が意外な重量を有していて(選択ミスじゃないか)、それをちょっと肩ではなく腕で支えていたらだね、上腕二頭筋にきてしまったと。
 筋力が情けないのか、不自然な持ち方をしていることに薄々気付いていながら修正しなかった不精が嘆かわしいのか、微妙なとこです。

 そもそも出る時間自体が遅刻気味。まず、私の自宅から有明まで大体1時間強かかります。起きてきたの10時。まぁ頭洗って身支度して、飯は食わないことを前提に10時半位を目標に家を出ようかなーと思ってました。
 風呂から出ると、テーブルの上にベーコンエッグとトースト。
「食べるでしょ?」
 はい……頂きます……。
「でね、お母さんマンションの理事会行かなきゃならないから。(外出中の)お父さん帰ってきたらあんた同じもの作ってあげなさい。じゃーね」
 え、あの。ちょ……父上いつ頃お戻りですか待って母上ーっ。

 で、幸いそう待たずに帰ってきた父に飯を作り、さぁ駅までダッシュだ……と言う時に限ってPHS忘れた、戻れー!という無駄時間をお約束に浪費しつつ地元駅→渋谷駅着。さぁりんかい線直通の埼京線は!
 ──2本先。10分後。
 えーと、有明着12時半過ぎ。
 fkmtで買うんだと思ってた本を当然ながら買い逃していじける。空回る俺の気持ち、priceless。
 ポップンのオンリーイベントへ行って、色々旧知の皆様に構って頂く。
 とりあえずお邪魔にならないように早く帰るを目標にしていたはずが、店番を手伝って閉会まで居着き打ち上げに混ざり込むという図々しい加減で、思い出すと諸方面に土下座した方がいいような気がする。
 なんというか、サークル参加してた頃の癖が抜けないんですよね……。友達と会うんだ遊ぶんだが先に立っていたあの頃……。飲み会大好きだから余計に……。気をつけます。

 そんな訳で戦利品の他に借りてきた「風が強く吹いている」を読みふけって寝不足ナウ。
 祝日の有難味を噛み締めます。

不覚。2009/11/04

 喉が痛い。風邪っぴきです。
 前のはさくっと治ったのになー。油断してしくじりました。
 父には「医者行った方がいいぞ」と言われたのですが、まずもって行く時間がありません。

 そしてかれこれ1週間近く肺か気管支でも炎症起こしてるんじゃないですかと言うレベルのひどい咳を延々吐き続けている、医者へ行ったという自己申告がどうも疑わしい父に言われたくありません。
 何でそんな咳しながら寒風吹きすさぶベランダでタバコ吸ってるのか(窓開けっぱなし)理解に苦しむよ……。
 早いとこ治します。倒れてる余裕なんかありませんよだって受験生だもん(涙)
(試験日程は12月13日です)(冬コミって……何日でしたっけ……)

近況2009/11/08

 喉痛いなー。やっぱりヴィックスドロップだけじゃ無理ありますかね……。後で何か薬買って来よ……。
 ついでなのでこの一週間の読書メモ。

「風が強く吹いている」(三浦しをん)
 前に単行本を斜めに立ち読みしたので、面白いのはわかってた。試験までは一応自重しようと思ってたんですけどね、文庫本借りられたのでうきうきと。
 ……映画版見に行ってないけど、原作に比して余り映画の評判がよろしくない理由が何となくわかった気がする。
 もちろん話のクライマックスは文庫で言うと405ページから始まる約250ページに及ぶ箱根駅伝本戦な訳ですが、そこに至るまでの約400ページ分の練習と日常の描写があるからこそ選手十人十様の「箱根」にカタルシスがある訳で、つまりそこのとこ、選手の個性の煮詰め方が雑だったんだなきっと……。
 素人を大量に含む10人こっきりの弱小集団が箱根に挑む話に違いは無いんだけど、それは素人だってやれば出来る的な紋切り型の努力神話の話じゃないんである。
 努力で如何ともし難い残酷なまでの限界はきっちり描かれているし、そもそも箱根を走ると言う動機は、発起人であり監督権コーチ兼マネージャー兼寮監たるハイジさん以外実はそんなに強くない。なので不可能と知りつつどうしてもそこへ出たくて頑張っちゃう10人の話ではありえない。
 だからこれを単に今時風にスマートになったスポ根として扱っちゃったらいかんだろう。
 ただ、ならどう撮ればいいかというとこれは難しい。
 原作で、箱根のソロパートへ入る前の部分は基本的に主人公の走視点である。
 よって走の少しずつ成長して行く様子は丹念に描かれ、一方走以外の登場人物のタイム以外における成長とか苦労や内面、背負った背景が読み取りづらくなってるんですね。
 だからこそハードな特訓の中に息苦しさがないし、何となく波風はありつつも気楽な集団としてのカラーが浮き立っていて、楽しく読めるんですが。
 箱根で初めて、個々のキャラクターの内面と一年の総括が来る。1年間、もしくはそれよりずっと前を振り返っての成長をまとめてどすんと渡される。
 その瞬間、今まで読み進めてきた1年の様子と今渡された総括が、言ってみれば二重写しで読み手の頭に回想される訳で、心にずしんと響く設計です。
(箱根の描写があっさりしている人は、それ以前にきちんとそのキャラに思い入れを持ちうるに十分な描写がどこかに入っていて、メンバー間の描写バランス的にも小説全体、及び箱根の緊迫感を損わないバランスとしても、見事なものである)
 むしろそれまでまったくノーマークだったキャラクターに不意打ちを食らうことなど珍しくない筈である。俺だけじゃないはずだっ……。
 でもこの種明かしと同時にそれまでの情景が思い出されるような効果は文字メディアの特性であって、映像メディアに持ち込むのは難しいよなぁ……。
 今更そんなこと言われても感情移入できない、って言われちゃうもんなぁ。

 また文庫版だと最相葉月の解説がいいのであるね。結局自分で買いました。
 キャラで言うと全員好きといいつつ……ニコチャン先輩(チーム最年長)が……好きです……(いっそ大家さんとか八百勝のおっさんは)(いや好きですけど)。あとはユキですかね……。

「裏庭」(梨木果歩)
 前に友人に勧めてもらったのは「家守綺譚」の方だったろうということを思い出したのは、読み始めて半分以上過ぎてからだった訳で……。ちなみに「前」ってどの位前かと言うと、去年。ごめん。
 いや、面白かったんですけどね。
 児童文学ファンタジー賞受賞作、という肩書きがものすごく納得できる。きちんと読み進めた訳じゃないけどナルニア国とか、アリスだとしたら鏡の国の方かな、とかそういう正しい児童文学、かつ正しいファンタジーの匂いがする。死やグロテスクのイメージは、子供の好む所ですよね。その辺りが品よくギリギリの所で収まっている。倫理観や教訓についても同様、かなぁ。
 その一方で母親の世代についての叙述や異世界の中に現代社会への皮肉を外さないのは、純然たる子供向けと言うよりは「かつての子供」向けの所があって、そこら辺も大人の選考する賞を受賞しうる児童文学かつファンタジー。
 まぁ、色々既視感の在処やモチーフ元へ思いをはせたりするのはこちらが子供でも純粋でもないからですが。そうすると子供の時に読んでたら違うんだろうなぁと言う気がする。
 鏡と巫、橋姫、双子と片子、実在する異界としての外国、現在から赴くことの出来ないことでは紛れも無く異界である過去、当然ながらイメージとしての異界、奥津城の根の国。賢王の狂気。破壊と再生の輪環。
 照美=tell meという言葉遊びと同様に、罪と先行きの暗示と読みうる名前(これは明らかなネタバレになるので伏せますが)は読み過ぎか。いや多分この本全体に行き渡った繊細な気遣いからすると絶対わざとだ。
 裏庭世界の話で字体が変わるのは多分「はてしない物語」と同種の趣向ですね。
 読み取りつつ、あぁこれはこうなるだろうなと思う予測がきちんと嵌るのは快感と同時に妙な薄気味悪さを伴い、予測不能でもないけれど完全に予測できる退屈さはないのは、これはもう作品の実力と言う他ありません。
 面白かったし、間違いなく佳品であるのだけれど、それでも読後の微妙な冷たさはなんなんだろう。まぁそこに熱気を伴わない辺りが美しい銀細工にも似た一種の品格に繋がるのですけどね。
 あ、そうか。若干笑いの要素に欠けるんだ。
 よし次は「家守綺譚」。メモっとこう。

まだ引いてます2009/11/12

 地道によくなってる筈だと信じなきゃやってられない今年の風邪。
 何が嫌ってね、あーた咳が派手な風邪なんですよ。一目で風邪と分かるどころか、一瞬で「移すんじゃねえ寄るな馬鹿」の扱いを受けまくり。
 これでも!よくは!なってるんだ!熱も下がったし!声だって出るし!(主張)
 葛根湯が切れた→じゃぁいっそ自分の体力に賭けてみる→体が弱ってるから風邪を引くんだっちゅーに!ということで母に薬を買ってもらう→でもちょっと薬がずれている気がするので「のどが腫れて痛む風邪に 銀翹散」というのを買ってみる→のどの痛みは取れても咳が収まらないので「こみ上げる咳などの症状に麦門冬湯」というのを試してみる。
 という主に漢方薬紆余曲折を辿っている薬事情です。にしても、「喉の痛み、渇き、せき」という効能書きの銀翹散では咳を抑えるに十分でないのですが、麦門冬湯では喉の痛みを抑える成分は入っていないのだね……。両方……合わせた薬とかってないのかな……。ちょっとおばちゃん咳すんの疲れた……。

もう1週間。2009/11/13

 いい加減風邪治りましたと報告したい。
 今日は友達と喋っていて、「で、風邪は大丈夫なの?」と問われたので「うん大分よくなった!」と元気よく言おうとした途端に派手に咳き込んで憐れみ深い目で見て頂いた、そんな感じ。
 いや咳き込む頻度とか減ってるのよ?ちょっと疲れ易くなってるけど!
 ……病状はよくなっているけれどHPが上がらない、そんな感じですかね……。
 咳って体力使うんだったそうでした。最近喘息の発作ねえから忘れていましたよ。
 昔「なあばす・ぶれいくだうん」という漫画で、超虚弱の探偵がげーげー吐いている横で相棒が「もしかしてイジョーに胃が強いんじゃないのか?フツーそんなに毎度吐いてられないぜ面倒で」と言っていたのを思い出す。
 頼むから病気で負荷掛けて日常生活をエクササイズに変えるの止めてください>体

 週末、母方のばーちゃんの誕生日でですね。家族で北京ダック食いに行くぜってことになってんですが。
 間に合うのかなぁ……。回復……。