龍如プレイ日記おまけ:錦山と親っさんの十年戦争2013/12/06

 さて、プレイ日記も終わったところで、ちょっと考察入らせていただきたい。
 いやあの、錦山君なんですが。
 ちょっと最終戦直前のムービーで、ん?あれ?と思った事がありましてね。
 ……正直に言えば最終話のムービーに「ん?あれ?」という項目は錦山君に限らず色んなところである訳ですが。投げっぱなしにも程があるぜ公式。
 まぁそれはともかく。
 最終話に入るまで、「妹が死んでからというもの、錦山は桐生ちゃんへのコンプレックスこじらせて精神病み気味になっちゃって、桐生ちゃんに勝つべく東城会会長の座と由美ちゃんを欲しがってああなった」というところに特に疑問は挟まず来たのです。
 それがラスボス戦前ムービーへ来て、そこに対する疑問がふたつ。
 ひとつは結構由美にバッサリ振られているのに錦が苦にする様子がみじんもない。
 由美の気持ちなんか知ってるから、と言うにしてもあっさりし過ぎで「お前、実は由美に惚れてるのと違うんでないの」と思わずに居られない。
 もうひとつは例の「あの日から誰も信じてこなかったからだ」という台詞。
 あの日、っていつだ。
 契機になりうる日付は「堂島殺し」の当日か、妹が死んだ日かのどちらかだろうと思えますが、どちらにせよその日に起きた事は錦山が人間不信になる直接の原因とは考えにくいと思われます。
 じゃあ、いつ、何があったんだ。
 お前、この十年どうやって生きてきたんだ。
 そう考えてみて気がついたんですけども。

 ゲーム中、桐生ちゃんが服役している十年間に東城会で何があったかということについての情報は、全部風間の親っさんサイドから入ってきたものなんですね。

 風間の親っさんは、事件後数日の間に真犯人は誰かということを知り、事件の経緯と何で桐生ちゃんが錦を庇うに至るかという理由(難病を抱えた妹の存在)もおよその推察はしているはずです。
 じゃあ親っさんはそれを知った後、錦に対して何を思ってどう動いたのかな、という情報が「監視」以外に無い。
 そしてゲーム中の親っさんの話はあくまで桐生ちゃんに対して直接語られている訳ですから、この不自然な程欠けた情報の裏には桐生ちゃんに言えない話があるんでないのと私思うに至りました。

 風間の親っさんは、桐生ちゃんのことをそりゃもう目に入れて痛くないレベルで可愛がっておる訳です。
 そして錦山君は自分の親父である堂島組長を殺した仇であり、かつ桐生ちゃんの為にせっせと引いていた出世コースを台無しにした男ですから、そりゃ正直憎いでしょう。
 まあ、堂島組長に対する忠誠心の程度はわかりかねますし、事件前には錦の事も桐生ちゃん程でなくても可愛がっていたのだろうなと思われるのですが、少なくとも罪を償うのは錦山であるべきだと思っていたのは確かだと思います。

 ならば「真犯人は錦山です」と然るべきところで証明してしまえばよいではないですか。
 でも、しなかった。
 つまり、事件の真相を明らかにしてしまうと親っさんに都合の悪い事があったということです。
 それは何かと考えれば、当然に桐生ちゃんを思いつく事が出来ます。
 まず、真犯人を庇って罪を着た以上桐生ちゃんの立場は「共犯者」。ということは錦共々処分の対象であることには変わりがない筈です。
 じゃぁ、これを「真犯人に陥れられて無実の罪を着せられた」というシナリオに書き換えたらどうなりますか。
 多少強引にでも、桐生ちゃんを東城会へ呼び戻し、元の立場へ復帰させることができるかと思われます。
 さて、多少事実を曲げるこのシナリオを通すのに邪魔なのは、当事者2人。そのうち桐生ちゃんは塀の中ですから、桐生ちゃんが口を出せない間に錦山の口を塞いで話を固めてしまえばいい訳です。
 第一話、桐生ちゃんの処分が「絶縁」より大分軽い「破門」だというムービーが、この仮定の裏付けとなると考えます。

 とすると、だ。
 風間の親っさんに命を狙われている状態から錦山君は逃げ切らねばなりません。
 何しろ風間の親っさんは自分の親父であるところの堂島組長を飛び越して、東城会3代目会長の後見人として君臨する影の帝王です。
 これに対抗して、命の危機から逃げ延びる為には「東城会会長」の地位が必要になる、なるほどね!
 しかしながら錦山君は一介の「堂島組構成員」。しかも解体された堂島組は大半風間組に吸収されていますから、おそらく最初は「風間組構成員」からバトルスタートです。
 何だろうこの初期ステータスLv1で装備が普通の服と木の棒しかない村人感。そして風間の親っさんから漂うラスボス的威圧感。
 そりゃー何かの失点を切っ掛けに粛清されない為にもなりふり構わず必死で出世に血道を上げる一匹の修羅にもなりましょうよ。風間組を割って自分で組も立ち上げて当然ですよ。
 錦に取って有利なことって、自分の致命的な秘密は親っさんもオープンにできないことと、親っさんが古傷の所為で自力で錦を暗殺する事が出来ないことだけです。
 それほどまでに圧倒的な兵力差。
 当然自分の周りに寄ってくる誰が風間の親っさんが送り込んできた刺客かわからん訳で、しかも親っさんの情報を得たり弱いところを探す為にはむしろ自分から危ないところへ飛び込んでいかなきゃいけない訳で、そりゃー「誰も信じない」で当たり前です。
 なんだろう……錦の頑張りを思うと目頭が熱い……。
 で、いつからこの合戦の火蓋が切られたのかということを推察すれば、やはり「妹の死去」でしょう。
 葬式の弔問客として来た親っさんがさりげなく、そしてえげつなく錦にプレッシャーを掛けていくところを妄想すると、悪役としての親っさんの怖さがマジ格好良い。
 そういうところから錦のいう「あの日から」が「妹の葬式」であるとすれば、私は満足です。

 さて、今度は由美ちゃんに対する執着のあり方についても語りたいのですが続きはまた後ほど。