血界アニメ11話「Paint It Black」感想2015/06/26

 前回の予告時点で、ライブラの皆さんは居ない回だとわかっていたので見るテンションが低いのなんの。
 という状態で見た、正直過ぎるおっさんスキーですが、面白かったです。

 うん、なら何で感想文のアップが遅いのかと言えば。
 おっさんがいないからです……。
 というのは冗談にしても、ツッコミ所が少ないんです。
 展開される黒白兄妹の過去話に、ああうん、それは辛いよねーと相槌打ってる間に終わってしまったというか。
 黒白兄妹の幼児期・小児期・青年期に、絶望王と実質計7役全部声優さん同じという、いつの時点を切ってもほとんど釘宮さんしかいねえ鉄壁の布陣位しか突っ込んでいけるところがない。
 見事でしたね。
 強いて言うなら、腕のいい術師でありながらウイスキー醸造所の職人でもあるお父さんと、同じく術師でありながら専業主婦であるお母さんと、そして黒白兄妹という家族で。
 更に羊飼いを兼業する意味がどこに。
 羊だなあ……うん、羊だ……。と眺めながら思ったことでした。

 ともあれ。
 術師夫妻の元に生まれた術師サラブレッドが双子で、片方に能力が偏っているというのは辛いな。
 そういやお兄ちゃん、レオに「妹は普通の女の子なんだ」って言ってたのはそういう意味も含むのか。
 期待されようの無い程能力の無い妹も辛いけど、人並み以上に能力を持って生まれた所為で、かえって力のコントロールが難しいんじゃないのかと思われる兄貴も辛い。
 兄貴が能力を使うのを止めるようになった切っ掛けとして提示されてる幼児の頃の、出来のいい泥だんごを壊したのに気にもされず……というのは、妹の精神力に対する敗北感もあるだろうけど、思った以上に泥だんごに派手に炸裂されて怖くなっちゃったっていうの、あると思うんだ。あの見せ方は。

 それで、自分の価値のありどころがわからなくて、とりあえず形に残せる何かを求めてカメラに行く妹ちゃんと、自分の能力の使いどころがわからなくて、とりあえず妹と妹が大事にしているものだけは守ると決めているお兄ちゃんは、どっちも芯に抱えているものが虚ろな感じがして危なっかしいというか最早不安と不吉しか感じない。

 その上で見る大崩落。
 今のヘルサレムズ・ロットを支える結界のうち1本だけある「所在不明の結界」がホワイトの心臓にあって、かつその結界がホワイトの命を支えているとか色々爆弾過ぎるだろう。
 しかし、兄妹が絶望王と出会ったときにはホワイトはピンピンしてるわけで(その銃、死体からの拾い物か……心臓強いなホワイト)、とすると両親が命懸けで張った結界に命を救われる展開は、これやっぱり絶望王と会った後ですね……。
 そういや「神々の義眼」はレオ以外にミシェーラの視力を対価としてますから。
 奪うなら僕から奪えと叫んだのに、対価になっちゃったのは実はホワイトだったり……しちゃった感じかなこれ……。
 うん、「俺の名は絶望」だというならその位のことはありだな……。

 で、例の変な器械ですが。
 えーと、これは無理矢理「義眼」の能力開いて中継させる形の器械でいいのかな?
 打開の鍵はまたソニックになりそうで、ソニックがんばれ超がんばれ。

 ところで「Paint It Black」に「悪魔を憐れむ歌」とタイトルをストーンズで固めてきてますね。
 ひとつながりの話なんだろうなあ。

 次回は初回最初の全員戦闘シーンにつながると信じてるよ。信じてるからね!

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